VR産業はマジでミライを変える(「ミライのつくり方 2020-2045」感想)
本屋で偶然見つけて即買いしました。
で、これはマジで凄い(語彙力の無さ)
なんだかんだで毎月1, 2冊の本を読んでいますが、感想を書きたくなったのは久しぶり。こんな夜中12時半なのにも関わらず。
ビビビと来る感覚
面白いコンテンツ、面白い技術を見たときに「これは絶対に将来盛り上がる」と謎の確信を持つときがあります。おそらく誰もが経験したことがあるはず。そこで根拠を示せたり具体的な施策を提案できたりするともうそれは立派な起業家なわけなのですが、私は凡人なのでそれはできず。「なんとなくだけど面白くなる」と直感的に思うわけです。直感的にしか思えないからこそ説明できないもどかしさがあるのも事実。
私の場合、ここ最近で来たのが、
・ラブライブ!(最近と言っても5年前ですが)
・バーチャルYouTuber(去年末)
の2つ。
ラブライブ!は本当に数々の偉業を成し遂げてきた。今でもなぜμ'sがあそこまで昇りつめたのか正直説明できないところがあります。歌もライブもキャラも良く、キャストさんスタッフさんの愛情も努力もあってこそだとは思うのですが、それは大ブームを作る必要条件であって十分条件ではない。さらに別の…なんだろうなタイミングや流れがあったんですかね。マーケティングが良かったのだろうか。なんかプラスアルファの要素があったとは思うのですが説明できません(なんかこれだけですごく語れそう)
バーチャルYouTuberは成功を収めたかどうかはまだまだ判断できる時期ではありません。盛り上がりは見えているけど一過性のものかさらに広く浸透していくのか、結構分岐点があるように思えます。でも私はかなりすごいところまで行くと思う。なぜならビビビと来たから。
この感覚が本書にも書かれています。著者であるGOROmanさんはバーチャルYouTuberではなくもっと広い視点で「VR」についてこの感覚を覚えたらしいです。そこの共通点が嬉しかった。
早い行動、具体的なミライ
GOROmanさんの凄いところはすぐさま行動に移すところ。当時から社長として会社を経営していたのらしいですが、VRの衝撃を受けてからは本業そっちのけで100%VRに振り切った行動の数々が書かれていて…本にも書かれているのですが社員からすると困惑モノですよね。そりゃ会社を離れる人たちも出てきますわ。でも渡米、交渉、Facebookと、行動の一つ一つが大胆かつスピーディで憧れます。
「第4章 VRで生活はこう変わる」、「第5章 VRは社会をこう変える」でVRがいつ、何を、どのように変えていくかが具体的に書かれていたのが良かったです。私が説明できないもどかしさを解消してスッキリするような感覚。物理的な距離によるハードルが取っ払われるから航空会社への影響大という話は納得感がありました。
私も空間ハードルって言うんですかね、距離による空間によるハードルを感じることは多々ありまして。なんせ沖縄に住んでいるものだからイベントに気軽には行けないし、遠くの人とも会えないでしょ、商品の流通量も少ないし、Amazonすぐ届かないし、ジャンプも火曜日発売やぞ!私自身が抱えている不満もVRなら解消してくれるという一種の希望を持てたような気がします。
キモズム
最初はキモいと思われたものが、やがて浸透していき、JKにかわいいと思われたらゴールらしい。JK理論ってやつらしいです。これも強く共感。ネット用語も彼女らの手によればたちまち流行語ですよ。JKマジすごぃ。
面白い人たちが面白いものを始め、つまらない人がやってきて、最終的に面白い人が離れてつまらないものとなる。ネットのコピペかなにかで見たことがありますがこれに似たようなものを感じます。面白い人たちが面白いものを始めた最初期って周りからは不可解な目で見られることが多いですよね。これがキモい状態なんだろうな。
ミライのつくり方2020―2045 僕がVRに賭けるわけ (星海社新書)
- 作者: GOROman(近藤義仁),西田宗千佳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (3件) を見る
転職中の身ではありますが、この産業に身を投じてみるのもアリなのかなと考えがよぎった一冊でした。