しゅみろん

趣味論。論ずるというより語っていくブログ。

【感想】ラブライブ!サンシャイン!! #12 はばたきのとき

感想

・μ’sという枠の中からの脱却
・0からの脱却はできるのか
・梨子氏…

「前回更新から1週間以上たっているんだけど」
いいの!
「もう最終回も放送されたんだけど」
いいの!
「最終回見てしまったし、純粋な12話の感想なんて書けないと思うけど」
いいのー!!

というわけで、前回書いた通りに遅れました。いったん13話のことは忘れて12話の感想です。

μ’sという枠の中からの脱却

支配なんかしねェよ
この海で一番自由な奴が海賊王だ!
モンキー・D・ルフィ

いきなりラブライブ!要素が無くて申し訳ないですけど、この言葉を思い出しました。

どの世界でも輝いている人ってのは、周りがどうとか関係なく自分が「こうしたい」と思って行動しているものです。だからこそ周りからは輝いているように見える。そこに千歌も気づくようになります。

私は…0を1にしたい!
あのときのままで終わりたくない!
― 高海千歌(#12)

μ’sを追いかけるのではなく、Aqoursとしての本当の目標が決まった瞬間です。これに関してはすぐに3年生のするどいツッコミが入ります。

なんか、これで本当にひとつにまとまれそうな気がするね
― 松浦果南(#12)

遅すぎですわ
― 黒澤ダイヤ(#12)

どちらもメタっぽい発言。Aqoursはこれからスタートなんだよーと示唆しつつ、たしかに12話でスタートを切るのも遅すぎるという視聴者の声を代弁してくれています。

そして千歌の部屋から剥がされるμ’sポスター。何もそこまでしなくても…と黒澤姉妹が見たらそう思うに違いない。ここもμ’sの枠からは脱却したんだよと視聴者に訴えるシーンですね。

しかしここからが面白いところなのですが、「μ’sという枠から脱却すること」が「μ’sに近づく第一歩」になっているように見えます。(なんかジョジョの敵スタンド攻略みたいですね)

あの羽根キャッチシーンなんかまさにそうで、これでようやくμ’sと同じステージに立つ資格が得られたと分かります。

ただ、千歌たちが目指すところ、0から1にするということは下手するとμ’sの劣化コピーになりかねません。なんてたってμ’sは0を100にも10,000にもしたような功績を持つのですから。そこをどう説得していくのか楽しみだなー。

0からの脱却はできるのか

何はともあれ、まずは1にしていかないと始まりません。商売の世界でも値上げするのは簡単だけど、まずお客さんにお金を出してくれるようにするのは簡単ではありません。ソシャゲも最初の課金まではハードルが高くて、一回課金しちゃえばあとはずるずるですわ。0を1にすることは難しい。

Aqoursの場合、投票数0はとりあえずクリア。次は説明会参加希望者数0をクリアしていくのが目標になってきます。これをクリアしても今度は入学希望者数0をクリアしていかなければ。しばらく0との追いかけっこは続きそうです。大きな問題を解決するために小さな課題に落としてひとつずつクリアしていくのは悪くない…むしろ正攻法なくらい。Aqoursは堅実な道を歩んでいる印象です。ただし時間は有限。作中ではもう夏後半なようだしなかなか厳しいような。

G'sの設定では廃校確定で、アニメでもその設定が引き継がれているのかなと思いきやそうではなく。でも結局アニメでも廃校確定という路線はあり得るのかも。そのときにどう説得力を持たせるのかはすごく難しい。かといって廃校回避だとそれはそれでμ’sと同じじゃん、となるし。どうやらμ’sの枠にとらわれているのは千歌だけでは無さそうです。

梨子氏…

ピアノコンクールをダシに夏コミに行きたかっただけだった…?やはりけっこうなストレスを感じているのだろうか、それとも秋葉原の高校生はみんなあんなことしか考えないのか(偏見)

梨子がスクールアイドルに疎かったのは、μ’sが音ノ木坂学院に何も残していかなかった伏線だったのですね。何も残していかなかったから劇場版ラブライブ!の最後のシーン、ゆきありが後輩たちに説明するシーンはけっこう部屋の様子が閑散としていたのね。